もっと、くさを知れ。【移動編】
慣れた狩場で草むしり……あれ、今日はいつもと違う場所に生えてるナァ。草って同じ場所に生えるのばかりじゃないのカナ。
真面目にその場を動かない草もいれば、気まぐれのように移動している草もいる。たまにものすごい遠くに生えてたりもするんだけど、コレって一体?
そんな「草移動」の基本からイレギュラーにまで、もるひがヤサシク解説いたしマス。

草の配置座標から、移動する草の謎に迫りマス。

Q.草の『基本座標』と『移動可能範囲』って?

草の生え方を考える基本としてまず押さえておくのは、ROのMAPはすべてひとつひとつの「セル」で構成されているということデス。いくつもの正方形が縦横に並んでいると思えばOKデスね。
/where」コマンドでそのMAPの座標が表示されるのは皆様もご存じかと思いマスが、草も座標1セル分に設置される物体でゴザイマス。


座標例:こんな感じで表示されるョ。

サテ、草には以下のような生え方パターンがありマス。

1)決まった位置にしか生えない草。
ひとつの座標にしか生えない草。決まった時間ごとに、その座標に再び生える。何回刈っても「固定座標」をキープ。

2)決まった位置の周辺に生える草。
生えてくる場所がある程度決まっているものの、完全に同じ座標ではなく、その近辺に生えてくる草。一度刈ると、次は刈ったときの座標とは違う場所に生えている。

3)ランダムっぽい草(不明)
MAP上のどこかに生えてくる……?

これらの生え方より、まずは結論とも言える「仮説」を述べておきマス。 すなわち、草の生え方は「基本座標+移動可能範囲」によるという考え方デス。
いきなりそう言っても意味不明でしょうから、以下の図をご覧クダサイ。


=基本座標 / =移動可能範囲
※草の生え方は「基本座標+移動可能範囲」による

つまり、草にはそれぞれ基点となるひとつの『基本座標』がしっかり定められているのデス。その上で、設定された『移動可能範囲』内を動きマス。移動可能範囲がそれぞれ違うため、動いたり動かなかったり、動くにしてもその範囲が違ったりするわけデス。
移動可能範囲が0ならば移動せずに基本座標のまま、つまり「固定座標」の草。移動可能範囲が少なめに設定されていれば、だいたいその周辺に生えてくるわけデスね。
この概念で考えていくと、各地の草の生え方が非常にしっくりと説明できるのデス。

Q.草の移動可能範囲と『移動禁止セル』の関係って?

サテ。
草が一定の範囲で移動する(または移動しない)ように設定されているのをご理解いただいたうえで、ココではその理論をさらに発展させたケースで考えてみましょう。
ここでポイントとなるのは、『移動禁止セル』。
『移動禁止セル』とは、そのままの意味で進入できない部分……壁・建物などの障害物、海や川など、つまりは『草の生えることができない座標』デス。

ところで、草刈り愛好家ならば経験があるかと思いマスが、いつも刈っている草が、たまにやたら遠くに生えていることがあったりしませんか。こんな各地で頻繁に起こる「草の位置が大幅に動く謎」……実はコレ、移動禁止セルが重要なカギとなっていると考えられマス。

草ごとに移動範囲が設定されているとして、もしも、この範囲内に移動禁止セルがあったらどうなるのでしょう。移動先が禁止セルだった場合、草はどう動くのか……。
この謎を解明するにあたって、実際に現地で起こっている現象を「ミョルニール山脈01」を例にとってみてみましょう。


ココには右上の展望台付近に5本の青い草がありマス(付近)。おそらく、展望台に5つの『基本座標』が設定されているハズ……というのも、展望台のてっぺんにあった方が自然デスし、実際に5本並んでいる状況も確認されているからデス。


キレイに並ぶ草。※情報アリガトウ

しかし、実際に行ってみると、展望台の上にあるはずの草が、海を挟んで南の橋の方に落ちていることがあるのデス。そういうケースの方が多いくらい。つまり、草が移動禁止セルを隔てて遠い場所に移ってしまっているの状況。コレは一体どういうコトでしょう。

浮島である展望台上は狭く、下方に広がるのはすべて海。草の生えることのできるセルが少なく、周りは移動禁止セルばかりなのデス。
そのような場所であると、草の移動可能範囲が移動禁止セルに入り込んでしまう状況が多々起こりえると考えられマス。
このとき、草はどう動くか。
結論を先に述べマス。草の移動先が移動禁止セルだった場合、移動先の禁止セルから、さらに移動可能範囲だけ移動する。
以下、図にて説明いたしましょう。


=基本座標 / =移動可能範囲 / =移動禁止セル
※草が移動禁止セルに入り込んだ場合、「移動先の禁止セルから、さらに移動可能範囲だけ移動する」

灰色の部分は、草の生えることができない「移動禁止セル」。しかし、草の移動範囲にかぶることもありえマス(A地点)。このとき、草はその座標からさらに移動可能範囲分だけ移動するのデス。(の範囲)
図でもわかる通り、再びに戻ってくる場合もありマス。ただ、移動先がさらに禁止セルだった場合、さらに移動可能範囲分だけ移動することが起こりマス。これを繰り返していくと……赤い点(1〜3)のように、向こう岸までたどり着いてしまうパターンもありうるというコトなのデス。
草の気持ちになってみれば、「あれっ、生えようと思ったら禁止セルかョ」→「じゃあもう一回とんでみるか」→「あれっ、また禁止セルかョ勘弁してくれョ」→「さらに飛んで…よし、ココなら心おきなく葉を伸ばせるゼ」……といった感じでしょうか。
草ごとに移動可能範囲は狭かったり広かったりするわけデスから、実に幅広い移動のバリエーションが起こりうるのデス。
この法則は、各地で起こりうる「草の位置が大幅に動く謎」を解明するひとつの答えとなっておりマス。

大幅に動いているという草、普段は細い道だとか崖の近くだとかに生えていたりしませんか?  いつもの場所より離れてるナァと思ったら、このように移動禁止セルを乗り越えて移動していることを疑ってみてクダサイNE☆

移動編・まとめ

今回は、草の基本座標と移動範囲の設定から、遠くまで草が動いてしまう可能性も多々あることを解説いたしマシタ。
さらに応用すれば、なにかと謎の多い『MAPランダム沸き?』に関しましても、MAP内に「基本座標がいくつも設置され、ある程度の範囲を移動するパターン」と「基本座標はひとつで、移動可能範囲がものすごく広いパターン」という2つの可能性に絞ることもできマス。
マァ、あくまでもるひの経験則による仮説デスので、必ずしも正しいものではないのかもしれません。しかし、草がこのようにイレギュラー的に移動することを把握していれば、「あれ、いつもの場所に草がない」という状況に出くわしても、すぐ近辺を捜索してみようと頭を切り換えるコトができるはずデス。草も一辺倒ではないのデスョ。
それでは皆様、引き続きよりよい草むしれライフを。
ちょぴッ☆

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